記事: 高貴さ漂う神秘的な輝き【2月の誕生石】

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2023年2月1日Know

高貴さ漂う神秘的な輝き【2月の誕生石】

ジュエリーを選ぶ際にもつい気になってしまう誕生石。1月から12月まで、各月に宝石が割り当てられていますよね。その中から今回は2月の誕生石をご紹介します。

2月の誕生石

2月は全部で2つの誕生石が制定されています。それぞれの特徴や魅力をご紹介します。

■他の誕生石はこちらをご覧ください。
誕生石とは？～幸運を呼ぶ宝石たちの起源と楽しみ方～

- アメジスト

アメシストのイメージ画像

英名	Amethyst
和名	紫水晶
組成	SiO2
モース硬度	7
色	紫
主な産地	ブラジル、アフリカ、アメリカなど
石言葉	心の平和、誠実、高貴、真実の愛など
お手入れ方法	・柔らかい布で全体をやさしく拭く・汚れが気になる時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて柔らかいブラシで優しくこすって洗う・染色されている場合、退色する可能性があるため超音波洗浄器の使用は控える・紫外線で退色するため、出来る限り直射日光が当たらないように注意する・衝撃に弱いため、他のジュエリーと接触しないように保管する

■アメジストを使用したジュエリーはこちら

和名が紫水晶であることからも分かるように、アメジストは水晶の一種です。水晶は本来無色透明ですが、不純物として含まれた鉄イオンが紫色に見せています。色味が深く均一なものほど高く評価され、中でも赤みのある濃い紫色が最良とされます。

意外かもしれませんが、透明度が高い紫色の宝石は多くありません。数少ない紫色の宝石の中でも特に美しいのがアメジストです。
近年では通常のアメジストよりも色味が淡く柔らかい印象のラベンダーアメジストも人気があります。またアメジストと乳白色のミルキークォーツが混ざったケープアメジスト、同じ結晶の中にアメジストとシトリンが共存するアメトリンなどのバリエーションも人気です。
ワインのイメージ画像
アメジストという名前はギリシャ神話に登場する一人の女性の名前から付けられたと言われています。
月の女神ディアナと酒の神バッカスは、ある日大きな喧嘩をしました。お酒を飲んでも気分が晴れないバッカスは、今からこの通りを最初に通った者をピューマに襲わせようという悪だくみをします。そこに運悪く通りかかったのがディアナに仕える女官アメジストでした。ピューマが襲い掛かろうとしたその時、危機を察知したディアナがアメジストを透明なクリスタルに変えたのです。正気に戻ったバッカスは懺悔しながら持っていたワインをクリスタルにかけました。すると美しい紫色の宝石が誕生し、これがアメジストとなったと言われています。
このようなエピソードから、アメジストを身に着けると悪酔いしない、また人生の悪酔いからも守ってくれるとも言われています。
辞書のイメージ画像
アメジストは「アメシスト」と表記されていることもあります。どちらが正しいのか迷ってしまいますよね。
宝石の鑑定などを行う宝石鑑別団体協議会による資料では「アメシスト」が正式名称とされています。ですが、日本で一般的なのはアメジストという呼び方です。これは、Amethystの「th」はシともジとも読めますが、日本人にとってはアメジストの方が発音しやすかったためにこちらの呼び方が浸透したのではないかとされています。結論、アメジストとアメシストのどちらを使っても間違いではありませんので、お好きな方でお呼びください。

心の平和という石言葉を持つアメジストは、ストレスを緩和して心穏やかな気持ちに導く効果があるとされています。また直観力やインスピレーションを高めてくれる効果もあるとされているため、クリエイティブな取り組みをする時に身に着けると良いでしょう。

- クリソベル・キャッツアイ

クリソベルキャッツアイのイメージ画像

英名	Chrysoberyl Cat’s eye
和名	猫眼石 (ねこめいし)、猫睛石(びょうせいせき)
組成	BeAl2O4
モース硬度	8.5
色	黄色、緑、茶、褐色など
主な産地	スリランカ、ブラジル、マダガスカル、ロシアなど
石言葉	驚愕、守護、慈愛など
お手入れ方法	・柔らかい布で全体をやさしく拭く・汚れが気になる時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて柔らかいブラシで優しくこすって洗う・硬度が高いため、硬度が低い宝石がついたジュエリーと接触しないように保管する

2021年に新しく2月の誕生石に仲間入りした宝石です。クリソベルという宝石の中で、光が当たった時に一筋の光が現れるキャッツアイ効果(シャトヤンシー)がみられるものをクリソベルキャッツアイと言います。
クリソベルは、ギリシャ語で金色を意味する「chrysos」と宝石を意味する「beryllos」を組み合わせて出来た名前と言われています。
猫の目のイメージ画像
キャッツアイ効果は、宝石のインクルージョン(内包物)が規則正しく並び、そこに光が反射することで起こります。この様子が猫の目のように見えることからこのような名前が付けられました。猫目石という和名もここからつけられています。同じクリソベルでも、キャッツアイ効果が有るか無いかによって価格に数十倍の差が出ることもあります。

宝石の中には見た目をより美しく見せるために、人為的な加工が施されるものもあります。しかしクリソベルにはその方法が存在しません。加工によって美しく見せる方法が無いのです。そのため、私たちが手にするクリソベルキャッツアイは全て自然の中で育まれた天然の美しさなのです。
驚愕するほどの美しさであることから「驚愕」という石言葉が付けられたクリソベルキャッツアイ。これが自然の中で育まれただなんて驚きですよね。
蜂蜜のイメージ画像
クリソベルキャッツアイの中でも特に人気と価格が高いのがハニーイエローというカラーです。名前の通りハチミツのようなイエローカラーが特徴です。またハ二ーイエローの中でキャッツアイ効果が白くはっきりとみられるものを「ミルクとハチミツ効果」が出ていると言い、最高品質とされています。

硬度が高いことで有名なダイヤモンド、ルビー、サファイアに次ぐ硬さのクリソベルキャッツアイは、安心して普段使いできる宝石です。
その見た目から、アジア圏では昔から第三の目を授けてくれると言われていましたが、現代でもチャンスを見逃さない、真実を見抜き災いから身を守れるなどの効果があると言われています。

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