輝き・模様・色の美しさが楽しめる!【8月の誕生石】
ジュエリーを選ぶ際にもつい気になってしまう誕生石。1月から12月まで、各月に宝石が割り当てられていますよね。その中から今回は8月の誕生石をご紹介します。
8月の誕生石
8月は全部で3つの誕生石が制定されています。それぞれの特徴や魅力をご紹介します。
■他の誕生石はこちらをご覧ください。
誕生石とは?~幸運を呼ぶ宝石たちの起源と楽しみ方~
- ペリドット
英名 | Peridot |
和名 | 橄攬(かんらん)石 |
組成 | (Mg,Fe)2SiO4 |
モース硬度 | 6.5~7 |
色 | 緑~黄緑 |
主な産地 | ミャンマー、ノルウェー、中国、アメリカ、パキスタンなど |
石言葉 | 幸せ、夫婦愛、平和など |
お手入れ方法 | ・柔らかい布で全体をやさしく拭く ・汚れが気になる時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて柔らかいブラシで優しくこすって洗う ・超音波洗浄器の使用は控える |
■ペリドットを使用したジュエリーはこちら
爽やかですがどこか深みがあるオリーブグリーンカラーが特徴の宝石です。この特徴から、鉱物名は「オリビン」と定められています。カラーバリエーションは無く、色は緑~黄緑の緑系のみを示す珍しい宝石です。茶色みの少ないものほど高く評価されます。
ペリドットは非常に多くの別名を持つ宝石です。屈折率が高く、少しの光しかない暗闇でも美しく輝くことから、「イブニングエメラルド(夜のエメラルド)」と呼ばれます。中世ヨーロッパでは、十字軍によって持ち帰られたことから「十字軍のエメラルド」と呼ばれるようになり、希望や成功を象徴する宝石として知られるようになりました。また、エジプトでは古来より「太陽の石」とされ、その強い輝きが災いを取り払ってくれると言われていました。
通常、地中深くのマントルで生成されるペリドットですが、実は宇宙から運ばれてくることもあるんです。地球に落下する隕石の中のわずか1%のみに該当する「パラサイト隕石」の中に含まれていることがあります。隕石中のペリドットは、熱や衝撃にさらされて変色してしまうことがほとんど。そのため、美しい緑色の状態のまま地球に届くペリドットはとても貴重です。
ペリドットは悲しみなどのマイナスの感情をプラスの感情に変えてくれる効果があるとされています。ストレスを緩和し、ポジティブな気持ちをもたらしてくれます。また、ペリドットは石言葉の「夫婦愛」に加えて、「お互いを輝かせる」という意味も持っています。そのため、ウェディングジュエリーにもぴったりの宝石なのです。
- サードオニキス
英名 | Sardonyx |
和名 | 紅縞瑪瑙(べにしまめのう)、赤縞瑪瑙(あかしまめのう) |
組成 | SiO2 |
モース硬度 | 7 |
色 | 赤茶色~褐色 |
主な産地 | 中国、ブラジル、ドイツ、トルコ、インドなど |
石言葉 | 情緒の絆、幸せな結婚、夫婦の幸福、健康など |
お手入れ方法 | ・柔らかい布で全体をやさしく拭く ・汚れが気になる時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて柔らかいブラシで優しくこすって洗う ・超音波洗浄器の使用は控える |
温かみのある赤茶色に入る白色の縞模様が独創的な魅力を放つ宝石です。「サード」と「オニキス」という2種類のカルセドニーが組み合わさってできた宝石で、縞模様が無いものはカーネリアンという他の宝石として扱われます。
名前の由来はいくつかあります。1つはギリシャ語で赤茶色を意味する「sard」と、縞模様を意味する「onyx」が組み合わさったという説。もう1つは古代リュディア王国の首都である「Sardis(サルディス)」と「onyx」が組み合わさったという説です。サードオニキスは、サードオニクス、サードニクス、サードニクスアゲートと呼ばれることもあります。
サードオニキスはある程度の硬度がありながらも加工がしやすい宝石です。そのため、古代ローマの時代からカメオの材料としてよく使用されてきました。また、ジュエリー以外にも食器の材料としても使われます。
異なる2つの色が調和しているサードオニキスは、コミュニケーション能力を高めて人間関係を良好にしてくれる効果があるとされています。また、夫婦円満の象徴ともされていて、温かく幸せな家庭を築いていけるようになると言われています。このことから「愛のキューピッド」という可愛らしい別名も付けられています。先にご紹介したペリドットの石言葉も「夫婦愛」でしたが、8月の誕生石は夫婦の仲を深めてくれそうですね。
- スピネル
英名 | Spinel |
和名 | 尖晶石(せんしょうせき) |
組成 | MgAl2O4 |
モース硬度 | 7.5~8 |
色 | レッド、オレンジ、ピンク、パープル、ブルー、ブラックなど |
主な産地 | ミャンマー、アフリカ、マダガスカル、タンザニア、ベトナムなど |
石言葉 | 好奇心、ポジティブ、内面の充実、自己達成、挑戦など |
お手入れ方法 |
・柔らかい布で全体をやさしく拭く |
無処理のままでも強く美しい色を持つスピネル。結晶が鋭くシャープで棘のようであったことから、ラテン語で棘を意味する「Spina」が転じて名前が付けられたとされています。また、ギリシャ語で火花を意味する「Spitha」も名前の由来ではないかと言われています。
スピネルはカラーバリエーションが非常に豊富で、ほぼ全ての色があると言われています。色によって価格に大きな差があり、濃い赤色や青色のスピネルは希少価値が高いため、高額で取引されます。インクルージョン(内包物)などが無い美しいものになると、その価格は別格になります。
スピネルは長くルビーと間違えられていたという歴史を持つ宝石。英国王家にルビーとして受け継がれていた宝石が、実はレッドスピネルだったという話もあります。このような間違いが起こったのは、レッドスピネルとルビーがどちらもミャンマーで多く採掘されることが原因と言われています。この2つの宝石が別の物であると証明されたのは、1783年のことでした。またレッドスピネルの他にも、ブルースピネルがサファイアと間違えられることも多くありました。ルビーとサファイアはどちらも「四大宝石」に数えられる宝石です。これらと間違えられていたスピネルは、四大宝石に匹敵するほど美しいと言っても過言ではないでしょう。
スピネルはエネルギーを活性化させ、目標実現へのパワーをもたらしてくれる効果があるとされています。色ごとに異なる効果を持ち、赤色=自信を持つ、オレンジ=心に余裕を持つ、緑=免疫力を高める、青色=精神力を高める、紫=感性や知性を磨く、黒色=マイナスを跳ね返すなどの効果を持っています。自分に合った効果を持つ色を選びましょう。
SoëLの誕生石ジュエリー
SoëLでは、誕生石を使用したジュエリーも展開しております。ぜひ誕生石ジュエリーとして、毎日のコーディネートに取り入れてみて下さい。
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Birth Stone Collection
まとめ
独自の魅力を持つ8月の誕生石。ぜひ身に着けて楽しんでみて下さいね。最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。
この記事を書いた人
Miyasaka
SoëL / スタッフ
新卒でジュエリー業界に入って3年目の、新米と言えなくなってきた社会人。自分自身も勉強になるような記事を目標に情報をお届けします。音楽と美術館巡りと辛い食べ物が好きです。
Featured collection
Birth Stone Collection