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記事: About Onyx

About Onyx

深い黒に吸い込まれるような石、オニキス
その静けさは、まるで余白を切り取るように日常の輪郭を引き締めてくれます。

鉱物としてのオニキス

オニキス(Onyx/黒瑪瑙)は、カルセドニー(アゲート)の一種。
縞模様を持つ珪酸塩鉱物の変種で、古くから装飾や護符として用いられてきました。
モース硬度は7。水晶と同じく、日常生活に十分耐えられる強度を備えています。
語源はギリシャ語の「onyx=爪」で、模様が爪痕のように見えたことから名付けられました。

現在では特に黒色、あるいは黒と白の縞模様をもつ「ブラックオニキス」が広く知られています。

象徴としてのオニキス

古代よりオニキスは、悪しきものから身を守る護石として大切にされてきました。
集中力や判断力を高め、精神を安定させる。
隠れた才能を引き出し、忍耐を育み、目標達成を後押しする。
その意味から「守護石」と呼ばれることもあります。

SoëLにおけるオニキス

SoëLでは、この石を Frame コレクションの核に据えています。
オニキスの黒は光の角度によってわずかに表情を変え、静かな奥行きをもたらします。
肌にのせると、構造の軽やかさが際立ち、日常の装いに静謐なアクセントを添えてくれます。

研磨を担うのは、貴石彫刻オオヨリ三代目・大寄智彦さん。
伝統工芸士として受け継がれてきた技術と感性が、一粒一粒の石に精緻な輪郭と滑らかな質感を与えています。
天然石が本来もつ気配を最大限に活かしながら、肌に寄り添うかたちへと仕立てられているのです。

余白を宿す黒

鉱物としての強さ、歴史に宿る象徴性、そして人の手が磨きあげる美しさ。
それらが重なり合ったとき、オニキスは単なる黒い石ではなく、静けさをまとった存在として立ち上がります。

SoëLのジュエリーに宿るオニキスもまた、
日常の中にそっと余白を生み、感性をひらくきっかけとなることを願っています。